人気ブログランキング | 話題のタグを見る

入院初日

とうとう入院日がやってきた。

初日は午前中に外来で胸部X線・心電図・肺活量の検査。
血圧・体温測定・採尿・採血はもちろん。

いきなりお昼が絶食で、午後は腹部エコーと肝生検だった。

検査結果を聞いたのはその場でわかる腹部エコーの所見ぐらい。
幸いにして「肝硬変の兆候はなし、肝臓の予備能は十分ありますよ」とのことだった。

肝生検は一応手術なので同意書に署名捺印。
エコーを見ながらするので、手術室ではなくエコー室でそのまま。
くすぐったくて笑いそうになるのをこらえながらわき腹に消毒薬を塗りたくられ、これも消毒薬にたっぷり浸したエコーのプローブ(お腹に当てるやつ)の脇から長くて太い注射針みたいなのをブスっと2回。主治医の説明では、サンプリングエラーなどに備えて2箇所採るとのこと。
もちろん、局部麻酔はするので痛みは全然たいしたことなし。それより、わき腹をくすぐられるのに非常に弱い性質なので、針をさしている最中に大きく呼吸してはいけないとかそういうことの方が緊張した。

術後は針を挿した箇所を下にして、肝臓自体の重みで止血するような形をとって、2時間の安静。エコー室から病室まではベッドごと移動してもらえた。

2時間後、肺のレントゲンを撮影して、安静解除。
まれに針が肺を傷つけ気胸などの危険性もまったくないわけではないらしい。
午前中の肺活量検査はその伏線かな?
ともあれ、幸いにして無事に終わった。

2000年に実施した肝生検の結果はA2F2。
どこまでステージが進行しているかとても気になる。
# by taro5090 | 2004-12-13 22:33 | 治療記録

治療開始

私は40歳のC型肝炎患者です。

20代の半ば頃、直腸ポリープから出血があり、そのときの手術で輸血をしました。
生涯、輸血は後にも先にもそのときだけなので、感染源はこの輸血かもしくは出血の時点で今騒がれているフィブリノーゲンでも使われたのかもしれません。出先で倒れたため急患の処置をしてくれた病院も今となっては分からず、原因を突き止めるのは難しいかもしれません。

35歳ぐらいの健康診断でC型肝炎が発覚し詳しい検査の結果、日本人に一番多いと言われているタイプ1b、高ウイルスの難治型であることがわかりました。

C型肝炎の根本的な治療にはインターフェロンという薬を使います。
インターフェロンは、風邪なんかを引いたとき体内で自然に生成される物質だそうで、ウイルスをやっつける働きがあるんだそうです。これを外部から大量に投与するのがインターフェロン療法です。

インターフェロンを使うと一般には熱が出たり、ひどい悪寒がしたり、とインフルエンザにかかったときのような副作用が現れます。考えてみたら、体内に自然に生成されるインターフェロンもこうしてウイルスと闘ってくれているのかも知れません。

というわけで、インターフェロン療法を始める時には1週間~1ヶ月ぐらい入院することがあります。

私は、ようやく厚生労働省の認可が下りて、今月から保険適用開始となったペグ・インターフェロンとリバビリンの併用療法に挑戦することにしました。入院は2週間の予定ですが、治療期間は1年間。副作用と闘いながら週一回の注射を打ち続けます。

私にとっては2000年12月、2002年2月に引き続き、3回目のインターフェロン(以下IFN)治療です。

このブログはその治療記録として立ち上げました。
でも、全国の同じような病気と闘っている方と励ましあって一緒に著効を目指していけたらと思っています。どうぞご気軽にコメント・トラックバックを付けていただけると嬉しいです。

今日、入院初日です。
検査づくめで初回投与はもう少し先になりそうです。

さあ、肩の力を抜いて長年の友ともう少し付き合っていこうと思います。
後1年で爽やかな別れが待っていることを期待しつつ・・・・

たろう
# by taro5090 | 2004-12-13 22:10 | はじめに